「だいち2号」、地球観測衛星として世界最高速度で地上伝送に成功!
2014年6月12日(木)
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- 人工衛星・探査機
宇宙にいる「だいち2号」が地球を観測して得られたデータは、毎日地上へ送信されます。地球をくまなく精密に観測する「だいち2号」が集めるデータ量は膨大で、それを効率的に地上に送信するための仕組みが欠かせません。そこで、JAXAが開発したのが、高速マルチモード変調器(XMOD「エックスモッド」)と呼ばれる「観測データ」を「電波」に変換する装置です。
「だいち2号」は6月12日に、このXMODにより、800Mbpsのデータ伝送に成功しました。 地球観測衛星としては、世界最高速度となります。
どのくらい速いのかわからないというかた。例えばスマートフォンやインターネットの通信速度は、
4G LTE 100Mbps (下り最大)
インターネット(光回線) 200Mbps(下り最大)
程度と考えていただくと、XMODがとても速い!と実感できませんか?しかも、地上から628km(東京都から高知県までくらいの距離)にある「だいち2号」と地上の間です!
それでは、XMODを使った通信確認の一環として伝送した「だいち2号」の太陽電池パドル展開動画をご覧ください。
※動画はすべて等倍速
「だいち2号」は一度に広い範囲の地表を精密検査します。「だいち2号」が観測した膨大なデータを迅速に伝送するために、XMODによる高速データ伝送が活躍します。
※映像は、「だいち2号」による通信確認試験のため、モニタカメラで撮影されたものです。